オンライン化が大きく進んだ昨今。
プライベートでもビジネスシーンでも、ビデオ通話アプリを利用する機会が格段に増えました。

ビデオ通話アプリは、聴覚障害のある方にとっても新たなコミュニケーション世界の幕開けとなりました!
音声通話のみだった時代、聴覚障害のある方にとって、非対面でのコミュニケーションは全てが文字ベースになっていました。
かつては手紙やファックス、デジタルが進んでからはSMSや電子メール等。
文字を介して思いを届ける以外の方法はなかったのです。
ビデオ通話アプリが一般的になったことで、手話やジェスチャー、表情など、言葉以上の豊かなコミュニケーションが実現しました。
聴覚障害とは
聴覚障害とは、耳の聞こえに不自由がある人のことです。
- 生まれつき聞こえない人
- 途中で聞こえなくなった人
- 聴力はあるけれど、聞こえが悪かったり音が歪んで聞こえる人
聴覚障害のなかにもさまざまな症状の方がいます。
また、生まれつき聞こえに不自由があった方も、途中で不自由になった方もいます。
生まれつき、もしくは言葉を覚える前に耳が不自由になった方は言葉を話せない方も多いですが、言葉をしっかり覚えた後に問題が出た方は普通に話せる方がほとんどです。

聴覚障害とひとくくりで言うけれど、実際は十人十色!
色んな方がいるんですよ。
聴覚障害のある方とのコミュニケーション
聴覚障害のある方とのコミュニケーション方法というと、どんな物を思い浮かべますか?
実はたくさんあります。
そんな中、主だったものとしては以下の2つがあげられます。
- 筆談
- 手話
どちらも言葉としてはメジャーなのでご存じの方も多いと思います。
筆談
タクシーなどで「筆談します」のタグがぶら下がっているのを目にした事がある方も多いのではないでしょうか?
書いて字の如く、筆で談話をすることです。
要するに、書いて話す。
一番正確に気持ちを伝えられますが、紙にペンで書くのはかなり労力がいります。
その為、要点をまとめて簡潔に伝えるのに適しています。
最近ではデジタルが普及してタイピング入力ができるようになったことで、書く労力がなくなり、雑談なども楽しめるようになりました。
手話
手の形や動き、位置で言葉を伝える方法です。
国や地域によって手話の言語も異なり、日本で使われているのは日本手話になります。
とは言え、日本語の文法とは違う文法で構成されているのが面白いところ。
聴覚障害がある方というと手話のイメージが強いかもしれませんが、途中で耳が聞こえなくなった方や、老化に伴い耳が不自由になった方は出来ないことも多いです。

他にも相手の口元を読んで話の内容を理解するリーディングリップ(読話)、口話、指文字などなど、色んなコミュニケーション方法があるんですよ♪
確かに、聴覚障害の方はたくさんのコミュニケーション方法を持っていますが、そのどれも対面でのコミュニケーションに役立つものばかりでした。
実際に相手の姿を見ないことには、思いを読み取る事も伝える事も出来ないからです。
その為、電話の使えない聴覚障害の方々にとって、非対面でのコミュニケーションはとても悩ましいものでした。
そんな中、ビデオ通話アプリの登場!!
今まで対面でしか使えなかったさまざまなコミュニケーション方法が非対面でも使えるようになったのです。
そんな、聴覚障害のある方にもおススメなビデオ通話をご紹介します。
聴覚障害のある方にビデオ通話がおススメな理由
視覚によるコミュニケーション
ビデオ通話なら完全手話同士の会話が実現可能です。
まるで対面で会話をしているようにお互い手話で思いを伝え合うことが出来ます。
さらに、身振りや表情もダイレクトに伝わるので、より深い対話を生み出します。
手話通訳者によるサポート
ビデオ通話は複数での対話も可能なので、手話通訳者に介入してもらうことで手話の出来ない相手とも直接会話をすることが可能です。
手話通訳者を介して手話を言葉にしてもらい、相手の言葉を手話に通訳してもらうことで、お互いに情報や気持ちを届けることが出来ます。
今までなかなかリアルタイムでのコミュニケーションが難しかった相手ともその場で会話を楽しめるのです。
文字による対話
ビデオ通話アプリでは、ビデオ通話だけでなく文字チャットの機能も利用できます。
その為、手話での会話を介さなくても文字でのコミュニケーションが取れるのです。
通常のチャットやメール、SMSと違い、文字でのコミュニケーションに表情やジェスチャーなど相手の様子を直に感じることができます。
文字だけのコミュニケーションによくある、言葉の受け取り方の違いによるトラブルも起こりにくくなるので、より快適なコミュニケーションにつながります。
また、アプリによっては話した言葉をその場での文字として表示してくれるサービスもあるので、タイピングに慣れていない年配の方などとも楽しく会話が広がりますよ。
自由なコミュニケーション
ビデオ通話を活用することで、これまで以上に家族や友人とのつながりが深まります。
アイディア次第でどんどん自由なコミュニケーションが取れるので、離れていても、まるでそばにいるかのように思い出の瞬間を共有できます。
聴覚障害のある方におススメのビデオ通話アプリ
ビデオ通話アプリはたくさんありますが、それぞれ特徴が異なります。
よりプライベートで利用しやすいもの、ビジネスシーンに適したもの、用途によって利便性も変わってきますね。
今回は聴覚障害のある方でも使いやすいサービスをピックアップ致しました。
Skype
世界で最も有名なビデオ通話サービスです。
無料で、アカウント登録もなく利用できるので気軽にビデオ通話を楽しめます。
ビデオ通話中にリアルタイムの自動字幕を提供してくれるので、手話やタイピングの得意でない相手ともコミュニケーションが取れます。
スマートフォン、タブレット、パソコンなど、お好きなデバイスで利用できるので場所や状況に合わせて自由に選べます。
国際通話が可能なのも魅力のポイント!
世界中の友人や家族と距離を気にせず対話することができます。
| Skype | 機能 |
| リアルタイム字幕 | 〇 |
| チャット機能 | 〇 |
| 最大参加人数 | 50人 |
| 時間制限 | 1カ月100時間 1日4時間 |
| アカウント登録 | 不要 |
LINE
自動字幕機能はついていませんが、遊び心が盛りだくさん!
スタンプ・絵文字・着せ替えなど、視覚で思いを伝える方法が他とは類をみません。
手話やテキストで直接思いを伝え合える相手とは楽しいコミュニケーションが広がるでしょう。
無料で使えますが、アカウントの取得が必要です。
| LINE | 機能 |
| リアルタイム字幕 | × |
| チャット機能 | 〇 |
| 最大参加人数 | 500人 |
| 時間制限 | 無し |
| アカウント登録 | 必須 |
Google Meet
こちらもリアルタイム字幕機能がついています。
相手の発言を即座にテキストとして表示してくれるので会話の理解の助けになります。
スマートフォン、タブレット、パソコンなどから簡単にアクセスでき、手軽に利用できます。
無料で利用できますが、アカウントの取得が必要です。
| Google Meet | 機能 |
| リアルタイム字幕 | 〇 |
| チャット機能 | 〇 |
| 最大参加人数 | 100人 |
| 時間制限 | グループ60分 1対1 24時間 |
| アカウント登録 | 必須 |
zoom
zoomにも自動字幕機能がついていますが、字幕機能を「有効」にする必要があります。
ミーティング開始後、画面下部にある字幕アイコンをクリックして字幕を有効にしましょう。
無料で使えますが、ホストのみアカウントの取得が必要です。
| zoom | 機能 |
| リアルタイム字幕 | 〇 |
| チャット機能 | 〇 |
| 最大参加人数 | 100人 |
| 時間制限 | 40分 |
| アカウント登録 | ホストのみ必要 |
ご紹介したアプリは全て無料で使えるものばかりですが、利用できる時間や人数に違いがあります。
一度ならべて比べてみましょう。
| Skype | LINE | Google Meet | zoom | |
| リアルタイム字幕 | 〇 | × | 〇 | 〇 |
| チャット機能 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
| 最大参加人数 | 50人 | 500人 | 100人 | 100人 |
| 時間制限 | 1カ月100時間 1日4時間 | 無制限 | グループ60分 1対1 24時間 | 40分 |
| アカウント登録 | 不要 | 必要 | 必要 | ホストのみ必要 |
色々試して、自分にとって使いやすいアプリを見つけてみるのも良いかもしれません。
ビデオ通話をする際の注意点
楽しくビデオ通話をする為に、いくつか気を付けなくてはならないことがあります。
通信環境
通信環境は快適なビデオ通話をするために一番大切なことです。
途中で通信が途切れてしまったり、遅れてしまったりすると、せっかくのコミュニケーションの場にストレスがかかり楽しさが半減してしまいます。
その為にも、安定したインターネット接続が確保された場所で行いましょう。
また、ビデオ通話はデータ通信を使っています。
通話自体は無料ですが、データ通信の使用量が決まっている環境の場合は通信制限がかかったり、料金が発生したりしてしまいます。
光回線につながっているか、Wi-Fi環境がしっかり整っている場所で行うのが理想的です。
場所選び
ビデオ通話をどの場所で行うかも重要です。
映像には人物だけでなく背景もばっちりと映ります。
あまりに散らかって不潔な環境ではそちらに気が散って会話どころではなくなってしまうかもしれません。
相手が不愉快に思うような物や個人情報などは映り込まないように配慮しましょう。
すっきりと整理された静かな空間がスムーズなコミュニケーションには適しています。
身なりを整える
ビデオ通話は実際に会ってお話するのと同じくらいリアルにコミュニケーションがとれます。
その為、実際に相手と会う時と同じような身なりをしておくと良いでしょう。
カメラに映る上半身は外着を着て、映らない下半身はパジャマのまま…なんてこともビデオ通話の世界ではアルアルです。
相手を不快にさせない程度の見た目には整えておきましょう。
カメラ映り
どの位置にカメラを置くかで映りは大きく変わります。
角度によってお顔の印象も大きく変わる為、明るく自信を持って映る角度を見つけられると良いですね。
また、お顔が暗くなりすぎないように、明るいところで行いましょう。
おもいやり
どんなコミュニケーションでも同じですが、おもいやりを持った会話のキャッチボールをしましょう。
相手が話している時はしっかりと聞き、相手が話し終わったらタイミングで受け答えをしましょう。
ビデオ通話も対面でのコミュニケーションと変わらず、お互いが気持ちよく会話できるように配慮が必要です。
ここで、聴覚障害を持つ方のビデオ通話で経験したリアルな体験をお伝えします。
聴覚障害者のビデオ通話リアル体験談
もっと楽しもう!ビデオ通話アプリ
ビデオ通話に慣れてきたら、使い方を少し工夫するだけでもっと楽しい時間が過ごせます。
アイディア次第でいくらでも楽しめるビデオ通話アプリですが、いくつか利用法をご紹介します。

私も実際に色々活用しています!
聴覚障害があっても、幅広く楽しめますよ♪
オンライン動画鑑賞会
ビデオ通話アプリを通じて、離れた家族や友だちと動画鑑賞会を開くことができます。
いつも見ている動画も、みんなで見れば、笑いも感動も倍増し、話題も広がります。
※オンライン動画鑑賞会ではyoutubeなどの無料動画を共有しましょう。
有料動画は規約違反になる可能性があります。
見守りカメラ
ディバイスが複数あれば、見守りカメラとして使えます。
赤ちゃんや小さな子供を見守るベビーモニターとしてはもちろん、一人暮らしで心配な高齢家族の様子を見ることもできます。
また、愛するペットの日中の様子を覗いてみることだってできますよ。
オンライン子守り
小さな子供を抱えていると、お料理など手が離せない時にはどうしてもテレビや動画に頼ってしまいがちです。
そんな時には、じぃじ・ばぁばの力を借りてのオンライン子守りがおススメ!
テレビや動画だと、一方的に流れる映像を子供はただ見るだけになってしまいます。
一方通行のやり取りは子供の脳には良くないと言われているので気になっている方も多いのではないでしょうか?
その点、ビデオ通話をつないでのやり取りは違います。
子供の言動にじぃじ・ばぁばは大喜びで答えてくれます。
その、じぃじ・ばぁばの様子に対して子供も反応するので相互のやり取りが生まれます。
ビデオ通話での子守りは、子供の健やかな成長を促してくれます。
まとめ
ビデオ通話は、聴覚障害のある方々にとって今までになかったコミュニケーションを実現する素晴らしいツールです。
手話を使ったり、手話通訳の人に入ってもらったり、はたまた自分の身振りや表情に合わせてメッセージを送れたり、使い方次第でいくらでも豊かなコミュニケーションが取れるのです。
ビデオ通話アプリも充実しているので、友達や恋人とフランクにコミュニケ―をとりたい時はLINE、アナログタイプの方との対話にはアカウントの取得がいらないSkypeなど、ビデオ通話アプリを使い分けることで、より多くの人との楽しいコミュニケーションが実現します。
新しいコミュニケーションの世界は、たくさんの感動と笑顔を届けてくれるでしょう。

ビデオ通話を活用して、より多くの幸せな想い出を心に刻んでみてくださいね♪






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